●● おねしょ(夜尿症) ●●
| 1.尿量と膀胱の貯める力(膀胱容量)には日内リズムがあります | |
| 腎臓で作られる尿量は、摂取した水分量、塩分量、蛋白質の影響を受け、脳下垂体から分泌されている抗利尿ホルモンにより調節されています。腎臓で作られた尿は、膀胱に一定量が貯められた後に尿意に従い尿道を通って排出されます。昼間と夜間睡眠中の排尿を比べると、夜間睡眠中には排尿を少なくする2つのメカニズムが存在します。ひとつは、夜間睡眠中には抗利尿ホルモンの分泌が昼間の2倍程度に増加し、夜間睡眠中の尿量が昼間の尿量の60%前後に減ります。もうひとつは、自律神経のバランスにより、夜間睡眠中の膀胱での尿を貯める力(膀胱容量)が昼間の1.5倍程度に増加します。 このような、夜間睡眠中の尿量の減少、膀胱容量の増加は、成長とともに発達し、3〜4歳を過ぎると、夜間睡眠中の尿量が減少し、膀胱容量も十分に増加して、大部分のお子さんは夜間睡眠中の尿量を朝まで膀胱に貯めることができるようになり、夜間睡眠中には尿意はなく、排尿をしなくて良くなります。 |
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| 2.夜尿症は夜間の尿量と膀胱容量のアンバランスのために生じます。 | |
| 夜尿症のお子さんは、排尿の日内リズムが未熟であるために、夜間睡眠中の抗利尿ホルモンの増加が悪く、尿量の減少が不十分であったり、自律神経のバランスが未熟で膀胱容量の増加が不十分なために、夜間睡眠中に膀胱容量以上に尿ができ、睡眠中に尿意が発生します。子どもは生理的に眠りが深いために、この尿意では覚醒することができずに夜尿をしています。こうした未熟性は遺伝的な背景があるものが大部分です。 | |
| 3.夜尿症にはいくつかのタイプがあります。 | |
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夜尿症は、この夜間睡眠中の尿量と膀胱容量のバランスの面から、
お子さんの夜尿症のタイプの見極めることが治療していくうえで最も大切です。
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| 4.夜尿症の治る時期はおおよそ見当がつきます | |
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夜尿症が、いつ治るか(重症度)は夜尿をしている時間帯が最も影響します。個人差がありますが、平均的にみると夜尿が寝入りばな(就寝後)にある場合には5−6年後、夜中にある場合は3−4年後、朝方(起床前)にある場合は1−2年後で自立します。夜尿の自立が遅れる要因として時間帯以外に昼間尿失禁の存在があります。昼間尿失禁と夜尿とがみられる場合には、まず昼間尿失禁が自立し、その後に夜尿が自立するのが一般的です。昼間尿失禁は、午前中から1日に何回も尿失禁がある場合には治るのに時間がかかります。夕方から夜にかけての尿失禁は比較的短期間で軽快します。 |
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| 5.まれに、病気のための夜尿がみられます | |
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夜尿症(昼間尿失禁)の中にはまれに腎臓、膀胱、尿道、脊髄、内分泌、神経、精神などに病気があるものがあります。(1)発育が遅れている、(2)膀胱炎(尿路感染症)に罹ったことがある、(3)昼間も夜間も間断無く尿が漏れている、(4)便秘がひどい、(5)便の漏らしがある、(6)お尻の皮膚に異常がある、(7)10歳を過ぎても昼間尿失禁がある、(8)睡眠時無呼吸症候群がある、(9)落ち着きがないなどがある場合には精密検査が必要となります。病気がある頻度は夜尿症全体からみると1%以下です。 |
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| 6.夜尿症(おねしょ)についての話題、知識、情報の総合サイト | |
| 夜尿症ナビ http://www.kyowa.co.jp/onesho/index.htm | |